叡智の体現者、安藤京子です。
オランダに来て、はじめての「国王の日」を体験しました。
国王の日(Koningsdag)は、オランダ最大のお祭りで、オラニエ=ナッサウ家の象徴色であるオレンジを身につけ、国中が一斉にお祝いムードに染まる、そんな光景をYouTubeで見て、ワクワクしていました。
今年は、4月27日が日曜日で、オランダでは、日曜日は「静かに過ごす休日」となっているので、賑やかなイベントは前倒しされ、土曜日にお祭りが行われるそうです。
スーパーなんかも早く閉まったりします。みんな家族と過ごす時間を優先するそうで、夜8時になると家族の時間として、スマホさえ触らないそうです。
中には、1ヶ月休んで1ヶ月お店を開けて、また1ヶ月休む・・・なんていうのも有りで、半分しか働かない分、値段を高くして1年分の収入はちゃっかり得るという、身勝手なように感じますが、それを揶揄する人もいなくて、休むことは決して悪い事と捉えない文化っていいですよね。
日本では「休む=悪いこと」と捉えられがちですが、オランダでは「休むのも、働くのと同じくらい大切」という価値観が根づいています。
最初はちょっと驚きましたが、このオランダの自由さがとても心地よいです。
話が逸れましたが、私も早速街の中心部に行ってみよう!と思い、日本からたまたま持ってきていたオレンジ色のセーターを着て、国王の日のイベントに行くぞ!と出かけました。
国王の日の挨拶の定番「Fijne Koningsdag!(ファイネ・コーニングスダハッ!)」=「楽しい国王の日を!」を、街まで歩く途中ブツブツと覚えながら歩いていました。
ですが、すれ違う人たち誰もオレンジじゃない・・・。みんな普通の服を着ている。
そして挨拶もみんないつもと同じ「Hoi!」「Hi!」「Hello」...。
なんだかオレンジを着ている私が浮いてるくらいな感じでした。
それでも街の中心部に近づくにつれ、国旗や国旗の色を使った三角の旗などが飾られ、ワクワクしながら進んでは行くと、少しオレンジを身につけた人がいましたが、ほぼいつもどおりの光景でした。
中心部には、確かに国旗が飾られ、キッズイベントではオレンジを着た子どもたちも見かけました。
ですが、YouTubeで見たような大騒ぎのお祭りの縮小版のような雰囲気さえも、この街にはありませんでした。
結局、普通にお買い物をして、オレンジのセーターを着たまま帰宅。
帰宅後にNONAKA氏に話すと
「国王の日でお祭り騒ぎしているのはアムステルダムの都会の方だけだよ。」とのことで、納得しました。
頑張って覚えた「Fijne Koningsdag!」は誰にも言えなかったですが、お天気も良くて気持ちの良いお散歩が出来ました。笑